【基礎】ECサイトってなに?種類とメリット・デメリットをご紹介
4月は新しく入社される人がいたり、人事異動がある会社も多いと思います。そんななか新しくECを担当する方もいらっしゃると思います。
今回は、新しくECを担当することになった方に向けて、改めてECって何をするのかご紹介していきます。
目次
ECサイトとは
ECサイトとは、「electronic commerce」の頭文字をとったもので、日本語にすると「電子商取引」のことを言います。
一般的には、ECやEコマースと呼ばれており、インターネット上でお買い物をするときにはECサイトから購入することになります。
ECの市場規模は年々増加しており、ECを使ってビジネスを行うのが当たり前になってきました。
出典:「令和2年度電子商取引に関する市場調査」(経済産業省)を加工
BtoCのEC市場規模も年々増加しており、EC事業への参入が加速しています。
特に、昨今の新型コロナウィルスの影響で新たな販路開拓としてECサイトを立ち上げた方もいると思います。
出典:「令和2年度電子商取引に関する市場調査」(経済産業省)を加工
しかし、ECの市場規模は増加していても販売しているものによってはEC化がまだまだなされていないのが実態です。
販路開拓の選択肢として、経産省も電子商取引(EC)の促進を主要施策としています。
詳しくはこちら>>経済産業省:電子商取引の促進
ECサイト4つの種類
ECサイトと一口に言ってもいくつか種類があります。
- 自社店舗タイプのECサイト
- ショッピングモールタイプのECサイト
- 単品販売タイプのECサイト
- ダウンロード販売タイプのECサイト
大きく分類すると4つに分けられます。では、それぞれご紹介していきます。
自社店舗タイプのECサイト
自社独自で構築・運営しているECサイトです。サイト構築は、フルスクラッチ、パッケージタイプ導入、オープンソース使用、クラウドECの利用、ASPの利用と様々です。
ショッピングモールタイプのECサイト
1つのECサイトに複数の店舗を出店するタイプのECサイトです。Amazonや楽天市場、ZOZOTOWNなどがショッピングモールタイプになります。
ショッピングモールタイプのECサイト
1つのECサイトに複数の店舗を出店するタイプのECサイトです。Amazonや楽天市場、ZOZOTOWNなどがショッピングモールタイプになります。
ダウンロード販売タイプのECサイト
電子書籍など、デジタルデータを販売しているECサイトです。モノではないので、在庫管理が不要で販売方法もLPや一般的なECサイトと様々です。
販売する商品や顧客のタイプによってどのECサイトを採用するか決まってきます。
ECサイトに必要な機能
ECサイトに必要な機能は主に6つです。
商品系 機能 | 商品管理や在庫管理を行う機能です。 商品の仕入れを行ったあと、ECサイトに商品情報を登録します。商品ページに表示される商品画像や商品名、商品の説明文なども管理・編集できます。さらに、商品の点数などの在庫管理もできるデータ管理機能があります。 |
注文系 機能 | 注文・決済・出荷管理ができる機能です。 注文された商品の金額や数量などが正しく管理できます。決済機能は、ユーザーが商品を購入するときの決済方法を管理できます。出荷機能は、商品購入時に入力してもらう配送先などの情報を管理できます。 |
会員系 機能 | 顧客管理やメール配信ができる機能です。 商品購入時に会員登録した顧客の会員情報を管理できます。ユーザーが選択した決済方法を紐付けしたりと、顧客に関わる情報を管理できます。そして、登録された会員に対して注文完了メールやフォローメール、ステップメールなど顧客をフォローするメールを送ることができます。 |
デザイン ・ 編集系 機能 | ECサイトの見た目デザインの編集ができる機能です。 昨今は、どのECソフトやECサービスでも画一的な見た目ではなく、自身の店舗イメージに合わせたデザインにすることができます。サービスによっては、数百種類と同じ業種でもデザインが被りにくくすることもできます。このデザインテンプレートは、専門的なHTML・CSSの知識がなくてもECサイトのデザイン設定できるものです。もちろん、HTML・CSSを使ってさらにオリジナリティのあるデザインにすることも可能です。 |
販促系機能 | 顧客への販売促進ができる機能です。 キャンペーンの設定やクーポンの発行、購入画面での合わせ買い商品の紹介などができます。ECサイトは実店舗のように店員さんが立つ訳ではないので、リピート購入を促す販促機能は重要になります。 |
分析系機能 | 商品の売上やどんな商品が購入されるのか分析できる機能です。 ECサイト運営で、どの商品ページにアクセスが多いのか、どの時期にどの商品が購入されるのかを顧客の動きを追うことができます。Googleが無料で提供しているGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなど分析ツールを紐づけすることができるので、顧客の購入行動をより詳しく知り分析することができます。 |
ECサイトのメリット・デメリット
ECサイトにはメリットもありますが、万能ではないためデメリットも存在します。
メリット | デメリット |
---|---|
販売員が必要ない | 実物がイメージしづらい |
24時間365日営業できる | 届くまでに時間がかかる |
商圏が広がる | ライバルが増える |
外国語対応すれば海外にも販売することができる | 価格競争になりやすい |
– | 開発・運用コストがかかる |
– | 集客が難しい |
では、詳しくご紹介していきます。
メリット
販売員が必要ない
商品の陳列や掃除、接客など店頭に立つ販売員が必要ないので、その分の人件費を削減することができます。しかし、バックエンド作業として、発送手続きやお問合せ対応が必要になるのでEC担当者は必要になります。
24時間365日営業できる
ECサイトの一番のメリットは、インターネット上にずっと商品を置ける上に購入手続きも済ませることができることです。寝ている間にも商品を販売することができるので、販売員がいなくても訪れたユーザーがスムーズに購入できます。
商圏が広がる
実店舗だとお店の前を通る人が見込み客になるので、人通りが多い場所などお店の立地が重要になってきます。しかし、ECサイトの場合、都道府県や国境をも超えて販売することが可能になります。今まで販売できなかった範囲にも商品を見てもらうことができるので、商圏を広げられます。
外国語対応すれば海外にも販売することができる
商圏が広がる の箇所でもご紹介したように、国外の顧客にも販売することができます。外国語対応をすれば、どの国の人でも見込み客になりえるので、海外にも販路を広げたい場合、外国語対応も検討してみると良いでしょう。
デメリット
実物がイメージしづらい
ECサイトは、商品を実際に触って確かめることができません。なので、綺麗な写真だけでは実物をなかなかイメージできない、といったことが起こります。実物がイメージしづらいと購入するのをためらってしまうので、できるだけ商品がどのようなものか分かるよう写真や説明文を用意しておくのが大事です。
届くまでに時間がかかる
ECサイトは実店舗のように購入後すぐ商品を手に入れられる訳ではありません。注文後、手続きが行われ発送されます。なので、ユーザーの元に届くまで時間がかかってしまします。購入を迷わせないように、商品注文から届くまでどのくらいかかるか記載しておくのが良いでしょう。
ライバルが増える
ECサイトのメリットとして、商圏を広げることができることをご紹介しました。しかし、商圏を広げられるのはライバル企業も同じです。それどころか、別のジャンルからライバルが参入されることもあるので、販売の難易度も高いです。
価格競争になりやすい
ライバル企業が登場するとユーザーは商品の比較をするようになり、価格競争に陥りやすいです。ユーザーは安い方が嬉しいですから、価格を下げると売れやすくなります。ただ、価格を下げると利益は減りますから、インターネット上でも同じようにいかに価格を下げずに購入してもらうか考えなくてはなりません。
開発・運用コストがかかる
実店舗では、家賃や光熱費などのコストがかかりますが、ECサイトもECサイト開発・運用にコストがかかります。ECサイトが簡単に作れる安いサービスもありますが、機能が制限されていたりと悩ましいところです。ECサイトは、ECサイトの現状や売上目標などを踏まえてどのくらいコストをかけるか判断しましょう。
集客が難しい
ライバルが増える、でもご紹介した通り、ライバルが増えると集客も難しくなります。現在は、個人でもECサイトを立ち上げることができ、集客はますます難しくなっています。広告出稿やSEO対策、SNSの運用などインターネット上で集客をする方法をしっかり行っていくことが大事です。
様々なサービスが登場し、インターネット上で商品を販売するハードルは下がりましたが、競争は激しくなりました。そんな厳しい状況の中でどう商品を販売していくか、ECサイト担当者はしっかり施策を打っていく必要があります。
ECサイトとは、インターネット上に出店するということ
ECサイトの立ち上げは、個人でもできてしまうため、お手軽や簡単というイメージを持つかもしれません。
しかし、ECサイトとは、インターネット上にもう1店舗出店する、ということです。言わば、EC担当者は店長もしくは経営者と言っても過言ではなく、基本的にはしっかり売上をあげる必要があります。(あまりありませんが、目的によっては売上を考えない場合もあります)
ECサイトは、実店舗と同じように管理・維持費がかかりますから、どうすればお客様が購入してくれるのかを実店舗と同様に考えて運営していくのが大事です。
まとめ
なんとなくECサイトの運営に入ってしまうとECサイトで何ができるか・何のためにECサイトを立ち上げたのか忘れてしまうことがあります。
今回は、ECの基礎的な部分についてご紹介してきました。ECサイトのタイプや6つの機能、EC担当者がサイト運営をする上で大事なことなど分かってきたのではないかと思います。
マイティー千葉重では、ECサイト運営に役立つ資料もご用意しています。無料ですので、ぜひお役立てください。